2014-01-01から1年間の記事一覧

「唯識で読み解くダンマパダ」(2)〜吐く息・吸う息になりきってみよう〜

『ダンマパダ』の第1詩句を再記しましょう。(第1詩句) すべての現象は意を先とし、意を主とし、意から作られる。 もしも邪悪な意で語り、行うならば、 彼に苦しみが従うこと、あたかも車輪が車を引くものの跡に従うがごとくである。 今回は、「心(意)…

「唯識で読み解くダンマパダ」(1)〜すべての現象は心を先とする〜

今回のブログから『ダンマパダ』を唯識思想によって読み解いていこうと思います。題して、 「唯識で読み解くダンマパダ」 です。 『ダンマパダ』のダンマは真理、パダは言葉という意味ですので、『ダンマパダ』とは「真理を述べた言葉」という意味で、漢訳で…

私の年齢は40億74歳である

7月19日と20日との2日間にわたって開かれた岐阜美濃太田の正眼寺の夏期講座(http://www.youtube.com/watch?v=iqrJ8iFc2i8)に参加してきました。19日は清水寺の森清範貫主の、教訓に満ちた法話を拝聴しましたが、一番印象に残ったのは「私の年齢は…

自分とは言葉の響きがあるだけである

7月6日のブログで、 この「一人一宇宙」という事実認識から、「いったい何か」「なぜか」「いかに生きるか」という人生の三大問いかけを解決する旅路に出発しましょう。と提案しましたが、「いったい何か」という問いかけは、まずそのように問いかける「自…

執拗な「自分への執着」

話し手の主の表現は英語はIであり、ドイツ語はIchですが、日本語は数が多い。 たとえば、「わたくし(私)」「わたし(わたくしの省略形)」「おのれ(己)」「おれ(俺)」「じぶん(自分)」などがある。以下、これらの中の「自分」という表現に統一して話…

戦争はいやだ

深層心について考える前に、私が書いた一冊の本を紹介してみます。 それは『戦争はいやだ!!』と題した本です。(田中治郎氏との共著。2006年佼成出版社刊) この本は、第1章「戦争してなにを得るのか」、第2章「なぜ戦争は起こるのか」、第3章「ど…

一人一宇宙のこころの中を観察する

7月5日のブログで、「こころ」とは形式に過ぎないので、「こころ」についての追究は、次に「こころ」の内容の追究に進まなければならない、と述べました。今日はその内容について考察していきましょう。 いま「考察」と言いました。この考察は、考えて察す…

今日は和歌ちゃんの誕生日

7月7日の七夕の今日は、我が家の猫・和歌ちゃんの誕生日です。 今日で九歳になりました。和歌ちゃんはこのブログの「wakanekoの日記」の由来の我が家の可愛い(容姿は可愛くありません)猫です。 まず、2012年10月のブログを再掲載してみます。「wak…

「わたしのこころ」と「あなたのこころ」

お互いに向き合って「わたしのこころ」と「あなたのこころ」と言い合うことができますが、この二つの「こころ」の中で、「わたしのこころ」は、わたしには分かりますが、「あなたのこころ」は、わたしには分かりません。 なぜなら、「わたし」と「あなた」と…

「アルコール類」と「お酒」との違い

突然変な質問をしますが、「アルコール類」と「お酒」とはどのように違うのでしょうか。 この問いを深く考えることによって、私たちは、あらゆる現象的存在は二つの言葉でとらえられることがわかります。その二つの言葉とは、 「形式」と「内容」 です。 先…

私の自分史

久しぶりにブログを書きます。縁あって「私の自分史」を書いてみましたので、それを紹介してみます。お読みいただいて何かコメントをいただければ幸甚です。 私の自分史 〜これまで歩んできた逆転の人生〜 私も気が付いてみたらもう七十三歳になりましたが、…