2014-10-01から1ヶ月間の記事一覧

「唯識で読み解くダンマパダ」(25)〜心の中に満月を輝かしつづけてみよう〜

今回は第24詩句を読んでいきます。 まず訳を記します。 (第24詩句) 奮起し、勤勉で、念を具し、行いが浄らかで、慎重に行動し、 また、自からを制御し、法にしたがって生活し、勤め励む人は、称讃が高まる。まず、「念を具し」の念について。 念の原語…

「唯識で読み解くダンマパダ」(24)〜禅定を修して涅槃に触れる〜

(ブログ26) 今回は第23詩句を読んでいきます。 まず訳を記します。 (第23詩句) かれら(賢人たち)は、禅定を修する人で、忍耐つよく、つねに勇敢に修行し、 賢明な人びとであって、無上の安隱なる涅槃に触れる。 この詩句での主語は、前の詩句を…

「唯識で読み解くダンマパダ」(23)〜賢人たちの喜びと楽しみ〜

今回は第22詩句を読んでいきます。 まず訳を記します。(第22詩句) このように相違を知って、励むことを能く知る賢人たちは、 励むことを喜び、聖者たちの境界を楽しむ。この詩句の最初の「このように相違を知って」とは、前の詩句の「励みは不死の境地…

「唯識で読み解くダンマパダ」(22)〜死ぬことがないのだ〜

今回は第21詩句を読んでいきます。 まず訳を記します。(第21詩句) 励みは不死の境地であり、怠けは死の境地である。 励む人々は死ぬことがなく、怠ける人々は死者のごとくである。まず、「励み(はげみ)」と「怠け(なまけ)」について。 人間のタイ…

「唯識で読み解くダンマパダ」(21)〜理論と実践〜

前回のブログで、「理論」と「実践」の二つの関係を問題としましたが、第19詩句の「たとえ、経文を数多くそらんじても、それを実行しないならば、その人は怠けている。」という一文は、「いかに理論を学んでも実践しなければ怠けていることになる」と言い…

「唯識で読み解くダンマパダ」(20)〜実践することの大切さ〜

今回は、第19詩句、第20詩句を読んでいきます。 まず訳を記します。第19詩句 たとえ、経文を数多くそらんじても、それを実行しないならば、その人は怠けている。 それは、牛飼い人が他人の牛を数えているようなものであり、その人は修行者の部類に入ら…